どこにある？

 

私が求めているのはなんだろう？

夢見の悪い眠りから覚めて　真っ先に思う事が　これか・・・

なんかとてつもなく刹那な闇の中　私は夢で泣いていた？

日常はなにひとつ変わらず　あいも変わらず　訪問者は優しい

だのにどうしてこんなに心がざわめく？

あきらかに怯えている自分がいる

悪い癖なのか　それとも過去のトラウマのせい？

私は確かに叫んでいた　「助けて」　そう夢の中で

何を怯えているんだろう？　何を求めているんだろう？

誰かの差し伸べる手？　それはぞっとするほど冷たかった

やっと手をつかんだ時　その手の主の顔がにこりと笑う

笑いながら必死につかむ私の手を振り離したんだわ

云いようのない　絶望感が全身を硬直させる

闇に落ちていく途中　薄れていく意識の中で、

私ははっきりとつぶやいた

「やっぱりね・・・」

これは過去何度も何度も見た夢だわ

いつからか　忘れた頃に戒めるように見る夢

なんなんだろう・・・多分この夢　子供の頃から見ている

とても怖い・・・

日常は何もかわらないのに　なんでこんな夢を？

そしてこれはお決まりのように　なにも支障がない日常に見る

どこか深層心理の中に　深いところで

平穏な状態を疑心する自分がいるんだろうか？

こんなに穏やかでいられる筈がない・・・

そうどこかで思っている自分が見え隠れする

私はもしかしたら・・・

よほどの「業」を背負って生まれてきたのかもしれない

どうか何事も起きませんように・・・

でも、悪夢の最後は必ず・・・

亡き祖母が笑って座っててくれる